かくかくしかじか (全5巻)

東村アキコ先生による自伝的漫画。

『Cocohana』(集英社)2012年1月号から2015年3月号まで連載されました。

 林明子は、宮崎県の片隅で伸び伸びと育ち、自分は絵の天才だと思い込みながら少女漫画家になることを夢見ていました。 

高校生のころ「美術大学に進学し、在学中に漫画家としてデビューする」という計画を立て、高校3年で日高絵画教室の美大進学コースに入りますが、 絵画教室の講師であり自らも画家の日高健三に今までの自信と天才との思い込みを粉々に打ち砕かれ、スパルタ指導の毎日となります。 

そして、厳しくも優しい恩師・日高先生と、調子者のミラクルガール・明子が、ときに反発しながら二人三脚で美大合格を目指します。

受験、大学生活、就職、漫画家としての人生に至るまでを東村先生特有のコメディーセンスでくるんで描いた作品となっています。

ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』も合わせて読むとより深く東村先生について理解できます。




ひまわりっ 〜健一レジェンド〜 (全13巻)

東村アキコ先生による漫画。

東村先生の出身地 宮崎県をメインの舞台とした作者の大学卒業から漫画家として活躍するまでを実話にフィクションを交えて痛快に描いたギャグ漫画。

 『かくかくしかじか』のさらけ出したくない部分を除いて、東村ワールドを増幅させてまぶしたような内容で実に楽しませてもらえます。 

両作品をまとめて読むと東村先生のキャラクターが出来上がった理由がわかります。




ドラゴン桜 (全21巻)

三田紀房先生による漫画作品。

2003年から2007年まで、講談社の漫画雑誌『モーニング』にて連載されました。

元暴走族の駆け出し弁護士・桜木建二は、経営破綻状態となった私立龍山高等学校の運営問題を請け負うことになります。

最初は清算を計画していた桜木ですが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、5年後に東大合格者100人を出す計画を立案します。


受験指導に大きな実績のある個性的な教師を集め、開設した特別進学クラスに人生を諦めかけていた水野直美と矢島勇介を迎え入れた桜木は、彼らに様々な受験テクニック、勉強法、メンタル面について教えていきます。

実際の生活で後ろ向きになりそうな気持ちをポジティブに変えてくれる作品です。





クロカン (全27巻)

三田紀房先生による野球漫画作品。 

1996年から2002年まで日本文芸社の漫画雑誌『週刊漫画ゴラク』に連載されました。

 当時のスポーツ漫画としては珍しくチームの監督を主人公とした作品であり、ベンチ間での腹の探り合いや采配の応酬なども描かれています。

主人公の黒木竜次は同じ作者の『ドラゴン桜』の主人公 桜木健二と見かけ、態度は悪いが筋の通った思考等が良く似ており、読者が感情移入しやすい、非常に魅力的なキャラクターになっています。

 野球を通して、上辺だけでない人間の本質、成長を描いておりその後の野球漫画『ラストイニング』にも大きく影響を与えているように感じられます。




新吼えろペン (全11巻)

島本和彦先生による『吼えろペン』の続編に相当する漫画作品。

『サンデーGX』にて2008年8月号まで連載。 

漫画家 炎尾燃はいくつもの漫画雑誌で連載を持つ、熱血漫画家です。

そんな彼の前に毎回毎回様々なトラブルが発生。

果たして炎尾は危機を乗り越えられるのでしょうか?

そして原稿は仕上がるのでしょうか?